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最初のクリスマス

最初のクリスマス

そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストゥスから出た。
これは、キリニウスがシリアの総督であったときの、最初の住民登録であった。
人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰って行った。

ヨセフも、ダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。

ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、 男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

 

 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。

すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。

御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」

すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。

 「いと高き所で、栄光が神にあるように。
        地の上で、平和が  
        みこころにかなう人々にあるように。」

イエスが生まれた国、イスラエルでは、人々がローマ帝国から課される重い税金に苦しんでいました。
生活は苦しく、人々の雰囲気は暗く、この現実がいつまで続くのか不安を感じながら、救い主がやってくるというその約束をひたすら繰り返し自らに語り続けました。

羊飼いは決して簡単な仕事ではありませんでした。彼らは険しい乾燥地帯を歩き、牧草地を探します。服やからだは土で汚れ、夜は野宿をする生活をしていました。決して豊かでも、社会に影響力を与える立場でもないこの人々が、はじめに救い主の到来を告げられたのです。

ずっと待っていた救い主の到来を、道で寝ている男たちが聞きました。

この救い主がイエスキリストです。救い主がローマ帝国の圧政から人々を解放してくれるのではないかと期待されていました。しかし、彼は人々を政治的圧政よりも更に深い闇から解放しました。

イエスキリストは、人々を自分の中にある暗闇から自由にしたのです。完全に善の性質をもっている神を知らずに生きている人々は、その善の性質からも離れています。人はみな、自分にはよくない部分が人格面でも、行動面でもあると分かっています。その根本の原因は神から離れているということです。

 

私は、成功すれば幸せな人生を送れると無意識に考えていました。そして、実際その面で上手くやっていました。

しかし、大学受験では挫折を経験しました。そのときに、今まで気づかないように蓋をしてきた色々な感情が自分の内から出てきました。孤独感、将来への不安、人の成功に対する嫉妬、責任転嫁、保身、人との比較、悪口、文句、、、これらは自分の中に暗闇があるということを私に気付かせました。そして私は、その暗闇という圧政の中で1人の無力なただの人でした。

自分にはどうにもできないこの暗闇に手を差し伸べたのはイエスキリストでした。くらい夜、羊飼いたちに光が差し込んだように。私を暗闇から自由にする救い主はイエスキリストでした。

 

クリスマスの物語が語るのは、イエスキリストの誕生についてです。しかし、彼の生涯の終わりには何が起こったでしょうか?彼が経験したのは、十字架でした。彼は自らの死を、人々の罪をなだめる供え物の子羊として神に捧げました。

イエスの誕生は、罪からの解放を意味します。何の変哲もない羊飼いたちが赤ちゃんの姿を見て、子羊イエスの救いを確信したように、私たちにとっての今年のクリスマスも、輝かしくも傷つき、死すら経験したイエスを見て、救いを確信する時となりますように。


彼らは大声で叫んだ。
「救いは、御座に着いておられる
  私たちの神と、子羊にある。」


 

ルカの福音書にはイエスキリストの誕生についての記録が書かれています。

当時の人々の暮らしや雰囲気、この救い主誕生の喜びのニュースがもたらされた人々の反応がこの動画で分かりやすく描かれています。

イエスの誕生のストーリーについて更に知ってみたい方は、ぜひご覧ください!

(この動画と関連があるThe Chosen というイエスキリストの生涯を描いたドラマシリーズがあるので、そちらもおすすめです!)

安田 真由

安田 真由